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TEE-$HORT - Night & Bay Vol.13

頭が痛い。顔がパンパンなのが鏡を見なくても分かる。 昨晩のパーティーで浴びるほど飲んだMoëtとクエルボのせいだ。 お陰様で可愛いbootyちゃんとベッドで朝を迎えることが出来て最高ではあったのだが。 
目覚めてからもうひとbootyしようかという時に電話が鳴り、お預けとなってしまった。 タイミングを見計らったかのように外出の用事が入ってくるものだ。勘弁してもらいたい。 
そんなこんなで、いま私はサンタモニカの街を歩いている。 普段なら不貞腐れるところだが、これがあるから全く問題ない。 TEE-$HORT氏から夏の風物詩、Night and Bayの13枚目を受け取っていたからだ。 
ファーマーズマーケットで買ったリンゴを齧りながらイヤホンを2回タップする。再生の合図だ。 身体に音が流れ込んでくる。 自然に、軽やかに、だがしっかりベースを伴いながら流れ込んでくる。 いつもの安心感とともに心地よい繋ぎに身を任せる。今回も間違いないオイニーがのっけからプンプンだ。 JuicyのSugar Freeをはじめ、大ネタ使いのトラックが印象的だ。3周くらい回ってフレッシュ極まりない。 というか「そうそう、こういうのが聴きたかった!」というのが私の正直な感想である。つまり語彙力の無さの露呈を恐れずに言うと、最高だと言うことだ。 聴き終える頃には不思議と二日酔いの症状は消え失せていた。 
用事をさっさと済ませ、ベニスビーチに着いた時、夕日が地平線へ沈むところであった。紫色からオレンジへと繋がるグラデーションが空を包んでおり、とても美しい。 優しい波が寄せては返し、カリフォルニアの夏をこれでもかとアピールしているような情景だ。 サンセットのオレンジを見ていて思い出した。そうだ、今日は昨日知り合ったあの赤毛の娘に電話してみようか。 
SUNSET, WAVES, STALL, NIGHT and BAY...。 
ーTIRON "WRONG JAW" SCHWARTZ 

PROFILE:
出身地はOAK-TOWN とされるが、それ以外の事は詳細不明である。MIDNIGHTMEAL RECORDS所属のラッパーILL-TEEとは週三で連絡を取り合う仲だという。
価格 : 1,400円(税込)
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